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器に対する思い
私が陶芸に出会ったのは主婦になって19年目のことでした。それから11年作陶家となった今も、器作りの出発点は、その主婦生活の中にあります。 それは、器とは、アートである前に、使い勝手の良さが大事なのではないか、という思いです。
料理を盛り付けたくなる器。料理がより美味しくなる器。食卓に並んだとき幸せな気持ちになる器。そんなふうに、ちゃんと生活のなかに生きる器である事が大切だと思うのです。
やがて、知人の日本料理店で修業し始めたのも、器と料理の関係をもっと深く知りたいと思ったからでした。 そこから器作りの新たなアイデアが浮べばなによりですし、プロの技を学んでマンネリ気味になる毎日のメニューに変化をつけられれば、主婦としてもおお助かり!
さまざまな願望を胸に、料理店に飛び込みました。実際、そこで学んだことは多くあります。材料の吟味、下ごしらえ、調理と、ひと通りの流れを身につけるうちに、「この材料はこんなふうに調理してこんな器に盛ったらいい感じになるやろなぁ」と、材料を見ただけで器まで想像できるようになりました。
そうすると、器のイメージもどんどん膨らんでいきます。そして、自分の器に、自分の料理したものを盛り付け、自らお客様にお出ししたときに見せてくださる反応。それがまた、大いに勉強になりました。 店での料理作りと接客が私の創作意欲に磨きをかけてくれたのです。
今では、料理を盛る器にとどまらず、食卓の空間を彩る灯りとりなど、トータル的に食を演出する物作りにも興味が広がりました。あくまでも主婦の目線を基本としたうえで、これからも作陶家として精進していきたいと思っています。
作品展などを通じて、皆様のご意見、ご感想などをお聞かせいただければ幸いです。
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調理師 作陶家 ・ 三宅佳世
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